20年以上前当時の若い男女はどんな婚活をしていたのでしょうか?だいたい当時婚活があったのでしょうか?お話をRMさん(40代後半)に聞きました。
ねるとんパーティー:とんねるず司会の人気テレビ番組「ねるとん紅鯨団」で繰り広げられた、カップル成立を目指す男女たちのドタバタの駆け引きを、居酒屋やパーティー会場で再現した「ねるとんパーティー」が人気を集めた。特に最後の「告白タイム」では、女性をめぐって男性たちが戦いを繰り広げ、盛り上がりを見せた。ライバルの恋の告白をさえぎる決めゼリフ「ちょっと待ったー!」は当時大流行した。
20年前は
現在40代後半の主婦です。20代の後半の頃、友達と一緒にいくつか婚活パーティーに参加して、運命の相手(かな?)を探すべく頑張っていた時期がありました。お役に立つのならその頃のお話をいたしますが…ただ先に言っておきます。私はいま40台後半でして、古い話ですよ。それでもよろしければ、私の経験(チップ)をどうぞ。
苦い経験
学生の頃から付き合っていた彼がおり、7年も付き合っていました。誰もがそのまま結婚するんだろうなと思っていたのですが、就活、就職、卒業、と大人になるための関門をくぐり抜けるうちに、私たちはスレ違い、ある部分では成長し、考え方も価値観も、変わって行き、そして彼の仕事が忙しくなっていくに比例して会う時間はなくなり、結局大破しました。当時は本当にショックでした。同級生たちが彼氏のところに乗り込んで行ったりして、「7年以上付き合って彼女をポイってのはさすがにないでしょ?!」と詰め寄ったりしたのですが結局ポイで終わりました。
私はというと、気がつくと30歳はもう目の前、彼氏なし。普段の生活で出会いもなし。これはまずいでしょ、となったわけです。
傷心の婚活
その当時(90年代前半)はまだ「婚活」という言葉はありませんでしたが、友達が派遣会社からお見合いパーティーの参加券をもらってきたのです。女性に限りご招待、というもので、傷心のまま無料のお見合いパーティに何度か出かけました。これが私の婚活の始まりでした。
傍観者RM
何度か出席したパーティー。乗り気ではありませんでしたが、お見合いに参加しても誰に気を使う必要もないのはその意味では気楽でした。傍観者のつもりで出ていましたのでじっくり観察できました。
どのパーティでも思ったことは、女性はそれなりにかわいい人が多いのです。しかし男性は、来ている人のほとんどが、女の子と付き合ったことがなさそうな人だったり、女性と会話を盛り上げることができないタイプだったり、そういう感じでしたね。今の言葉で言うと「ちょっと無理」と言う感じの男性オンパレードでした。やはり、モテないオーラをギンギンに放っていました。
あの頃
私はと言えば淡い期待もちょっとはありましたが、会場に入って全体を見渡すたびに「まあね、こんなもんか」とため息をひとつ。の繰り返しでした。
90年代
しかし、その頃はまだ「ねるとん」の時代でしたので、パーティー自体も男性が女性に直に告白するというスタイルでした。告白タイムになると、男子が自分が付き合いたい人の前に立ち、右手を出して告白!、、、しようとすると「ちょっと待ったー」と声がかかりライバルたちが駆けつけます。そして複数の男性の中から1人を選んで良かったのです。なんなら、全員をあっさり振っても問題なく、、、かなり無茶しても「わかんなーい」とか言ってれば許されました。女子のワガママはかなり通った時代でした。
そんな中私の戦法はワガママ女子の逆をいくもので、男性たちに優しく優しく接することに徹していました。だいたい傍観者ですからガツガツしてませんし、普通にしてても優しく見えたのでしょう。するとかなりの確率で告白タイムには5、6人から右手を差し出されることが多かったです。意外なところで「モテ期」到来でした。もちろんその言葉はまだありませんでしたが、パーティー終わって色々と美味しい思いも経験しました。
あの人は誰?
あるパーティのこと。めずらしく入った途端に目をひく素敵な男性が一人! 30代前半くらいで、洒落たスーツを着て髪もお洒落にふんわりとしたオールバック。日に焼けて精悍で、一見して青年実業家風。俳優さんに例えれば、仲村トオルさん。当然のごとく、女性はみな彼に注目・・・。私も自由時間にまっすぐに彼を狙ってお話にいきましたが、受け答えもそつがなく、どうしてこんな人がこのパーティに来ているのか不思議なくらいでした。最後の「告白タイム」になんとこの仲村トオルさんが私の前に立ったのです。「今日あなたに惚れました。友達からヨロシクお願いします」と彼が!!!
当然その右手を握ればカップル成立なのですが、、、「ごめんなさい」と私の口が!
表現できない不安を感じて、どうしてもその手を握れませんでした。
パーティが終わって友達と帰り道会場の傍を歩いていると、その彼が参加者の女性3,4人をひき連れて歩いてくるのとすれ違い、「お疲れ様でした」と声をかけられました。あれは何だったのでしょう。もしかして、おそらく、サクラだったのでしょうか?
ポエムの時間
ある別のパーティでは、「恋人になりたい」人を選ぶ欄の下に、「友達になってもいい」人を4人選びましょう、という記入欄がありました。記入必須だったので無理矢理に埋めました。パーティの最後に司会の男性が「みなさん目を閉じてください」と言いながらみんなに目を閉じるようにうながしました。何が始まるのかなと思って目を閉じると、ピアノの静かな曲が流れ出し、それに合わせて司会者がポエムのようなものを読むのです(笑)。
「楽しかったこの時間・・・あっという間に過ぎた素敵な時間。目を閉じると、今、まぶたの裏に浮かんでくるのは、そう、あの人・・・」
小学校の卒業式かよ!
力わざでカップリング
クッククク…笑いをこらえるのに必死でした。隣で同じく肩をふるわせている友達の膝をつねって、乗り切りました。そんなポエムタイムの後、「友達になってもいい」に無理矢理記入した男性とカップルになりました。でも付き合うのはちょっと・・・と思っていたのでパーティー後に正直にそういうと、だいたいの男性が「お友達からで結構です」「食事に行きましょう」と言ってくれて、逆にいろいろとお誘いをいただくようになりました。
ありがとう、 癒してくれた人々
あの頃のことを思い出すと、私の婚活パーティーは傷ついた心を癒してくれたリハビリタイムでもありました。たくさんの人からお誘いがあり、告白もされ、それなりにイイ思いもできました。その後、自然に出会った今の夫と結婚して今は幸せにやっていますが、今思うと、そんなに真剣ではなく婚活に参加していた私に優しくしてくれた人たちに本当に感謝です。婚活されている方々が素敵な人と出会うことをと願っています。今の婚活はぜんぜん違ってて面白そうですね。若い頃は自分自身が見えてないかもしれませんが自分の気持ちに素直になって正直に男性と向き合ってみてくださいね。何かのきっかけになるかもしれません。本当に心から応援しています。
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