出会いの網は広く、たくさん仕掛けましょう2!!!!

体験談

 

 

 

前回からの続き

一度地獄を見たと言う「あとキンス」さん。でも少しずつ少しずつ立ち直り、スマホのアプリから新しい出会いを探し始めました。今では婚活パーティーに参加できるようにまでなり本格的に恋人探しを始めることに。そんな矢先「あとキンス」さんに予想外の運命が!!!

 

 

前回の「あとキンス」さんのお話。ざっくり言うと

 

 

同棲の彼から「好きな人ができたから別れよう」と言われる

破局ショックで「うつ」に

引きこもる。

ヒマつぶしにスマホで婚活アプリをチラ見する

「無料」のアプリだけを登録

メッセージでやりとりするうち元気を取り戻す

段々元気を取り戻し婚活パーティーにも参加

「無料」、または女性は格安の婚活パーティーだけに登録

なぜか友達(特に同性の)が増えていく(笑)

パートナー探しはまだだが、元気を取り戻す。← 今ここ

「網は広く、たくさんの場所に仕掛けよう!」(タダでも結構出来る)と言う元気が出るお話しが、あとキンスさんの婚活チップスでした。もう一度詳しく読みたい方 → こちら 

 

 

運命は、想像もしないところから扉を開ける!

 

どうもーあとキンスです。上で説明してもらったように、とにかく失恋のドン底から這い上がるため出来ることだけやってました。なかなか実りある婚活、パートナー探しは出来なかったんですが、たくさん「お知り合い」「友達」が増えていって元気を取り戻していたころ、私の運命の扉は意外なところで開いたのです。

 

カミングアウトしますぜ、実は、、、へへへへ

 

pairs、omiaiなどを中心に無料アプリをただ「見ているだけ」な感じで始めた私のメンタル復活リハビリテーションですが、婚活アプリは基本機能は無料だが、ここから先は有料というモノも多く「見るだけ」ならかなりのアプリを使えます。

正直に告白しますが、実は「出会い系掲示板」にも彼氏募集のメッセを残していたのです。
カミングアウトです。出会い系にも恋人募集をしていました。アセっていたんでしょうね。

 

ちょー怪しい「出会い系掲示板」

 

「出会い系」と言うとめちゃX3怪しい感じがみなぎっていますが、なんでもいいからアクションを起こしたかった私はあまり考えずに書き込みました。ただ一応警告しておきますが掲示板は変なのがいっぱい釣れます。だいたい変態系ですので華麗にスルーを(笑)

 

エロ欲望むき出しの人たち:無理ゲーだろ?

 

どんなセックスが好きなの?とか現金〇〇円払うから今すぐ会おう、とかもうドロドロの
エロ欲望丸出しメールがどっさり来ます。そんなの怖くて会わねーよ、と言う感じのばかりですが、中には誠実な文章の人もいます。網(アミ)は広く、たくさん仕掛ける!と言いましたがここまで広げるのは自己判断でやってくださいね(笑)

 

 

 

で、そんな中にポツンと、ものすごくやる気のないメールがありました。

普通の恋人募集は(←何が普通なのか分からなくなって来ましたが)こんな書き込みです。

彼女募集中 都内〇〇住みの〇〇(名前)です。見た目は普通より少し上でドライブ、キャンプとかアウトドア系が好きです。海外旅行も好きで15カ国くらい行きました。

だいたい、こんな自己紹介があるんですが、その人は何もないそっけない文章でした。

 

3⚫️才の〇〇〇〇です。あついですね、、、台風もくるし、、、

 

たったこれだけだったんです。なんじゃ?こりゃ?と思い全く無視していたのですが、たまたまヒマ過ぎたので、危険の及ばない範囲で返信してみようかな?と思い、同じように簡単な文章を送り返しました。

 

 

「確かに暑いですね。台風ってどの辺ですか?被害があったんですか?」

 

 

と、、、、本当にどうでもいい感情のないメールですが、これにまた返信が来ました。しかも返信早っ!

 

〇〇住みです。雨がものすごくてマンホールから水が噴水みたいに吹き出してました。風でうちが揺れて怖かったです。自転車が流されて、見つかったけどかなり壊れていました。
実は子供が2人いて今度の台風では無事だったのですが学校が休みでよかったです。仕事は、、、、

 

 

え、なに、この人?子供いるの?何それ?ここ出会い系掲示板なのにいきなりそれ言う?

どういうことだろう?これって引き取って育てているのだろうか?たったこれだけの情報なので、色々な想像が回り始めました。興味本位でもう一度だけメールしてみようと思いました。「奥さんはどうしたんですか?離婚されたのですか?ここ出会い系ですけど?」と書いて送信ボタンをポチっと

またすぐに返って来ました。

 

 

「奥さんは8年前に亡くなってしまい、それから子供と3人です。別に恋人とかじゃなくていいんです。ただ誰かと知り合いたくて、、、、すいません」

 

 

 

やばいやばい、奥さんを亡くされた人って

 

 

ガーン!奥さんが亡くなっていた。しかも8年も前に。つらい過去を持った人じゃないか!傷心の人っていうんでしょうか?同情する気持ちが湧いてきました。ただ子供がいらっしゃるということで、お付き合いする芽はないなと思いました。

 

 

というのも私はあまり子供が好きではありません。というか子供に好かれないタイプの女のようで、友達の子供に会ったりすると必ず泣かれたり嫌がられたり後ずさりされたり、、、あまり子供とは合わないタイプだと思うのです。残念ながら これはスルーしようと思いました。

 

 

 

 

ただそんなシリアスな話を聞いたあとガン無視するのも失礼かと思い、一言だけ、「それは大変でしたね。でも男手ひとつでお子さんを育てているなんてすごいですよね。頑張ってください」とだけ書いて送りました。まあ普通レベルの社交辞令の対応だったと思います。

 

 

 

 

それからもうメールは返ってこないだろうと思っていたのですが、1時間後不意に向こうからメールが返ってきました。

 

 

 

「ありがとうございました」「確かにここは出会い系掲示板ですが私はよくその意味がわかっていませんでした。すいません。あなたの言葉にとても元気をもらった気がします。ありがとうございました」

 

 

本当にインターネットにはいろいろな人生が転がっているのだなと、ちょっと感傷的な気持ちになってメールを読み返していました。するとまたその1時間後、もう一通メールが。

 

 

「実は私は〇〇というお店で働いています。もしお店の前を通って、キッチンで働いているヒゲの男がいたら、それ私です」と オイオイ、自分の身バレ大丈夫かよ?と笑ってしまいました。

 

 

 

その店は私の通勤路線から少し離れた駅にあるイタリアンのカフェでした。そのお店には行ったことはありませんが、店はわかります。だとすると前を通ればメールを送ってきた人がどんな人なのか見れるかも知れない。どんな人なんだろう?遠くから見るだけ見てみようか?そんな考えがよぎりました。

 

 

しかしそのメールが来た後それ以降連絡が途絶えてしまい、私もそのことをちょっと忘れかけていました。そんな時また台風がやってきたのです。今度のは前の台風よりもっと強烈で、全国で被害に遭われた方がたくさん出たほどでした。え、台風?そういえば!あ、あの台風でメールくれた人!そんか感じで思い出したのです。そういえばあの人はどうなっただろうか?

 

 

まだ台風は接近中で少し強めの雨が降っているだけの状態でした。風が強くならないうちに今日ならお店を見に行けるかも知れないな?と思いました。台風が接近するために会社からは早めに自宅に帰るよう言われていたので、ひょっとして今日ならばあの店の前を通ることができるかもしれないと思い、電車を乗り換えました。どうせ向こうはこちらの顔を知らないのだし、遠くから見るだけで帰ればいい。カプチーノだけ飲んで帰ればいい と思いました。

 

 

私は電車を乗り換え、その人のイタリアンカフェがある駅で降りました。東京郊外の住宅街にある某駅(特定が怖いんで名前は勘弁)。そのお店はすぐにわかりました。オープンキッチンがあり、テイクアウトができるようにお店の横に小さな窓が開いています。雨の中、その窓に人が立っているのが見えました。

 

 

台風はまだ上陸していませんでしたが雨が強いので、カフェには誰もお客さんがいませんでした。小窓の向こうにはポツンとひとりでお客さんを待っている男性が。 誰もいない店内で一人でじっと立っていました。あの人なのかな?メールを送ってきたのは?私は傘で顔を隠しながら窓に近づいてみました。

 

 

レストランのシェフが着ているような白いコートを着た男性です。雨で視界が悪いのと傘で顔を隠しているせいで、顔ははっきりと見えません、、、、、でも近づいて行くにつれわかったのです。

 

 

 

わ、外人だ!外人さんだったんだ!確かにヒゲが生えている。

 

 

私の中で全てがストンと理解出来ました。なんだそういうことか。外人さんだったから、あんなとんちんかんなメールだったんだ。この人だったのか、、、奥さんが亡くなったのは。

 

 

 

 

そう思った瞬間、私は気がついたらイタリアンカフェの椅子に座っていました。私の目の前には、外国人にしては眉毛が垂れ下がった、仏様のような平和顔の外国人が立っていました。

 

 

 

 

彼はニコニコと笑顔で「イラッシャイマセ」「雨ガ降ッテ大変デスねー」と少したどたどしい日本語で挨拶をしてくれました。

 

 

 

やばい、あのメールを送った女だとバレたらどうしよう?すぐに逃げよう。と私は焦りまくりましたが、よく考えてみたら向こうにそれがわかるわけありません。でも、胸がドキドキなって汗が出て来ました。

 

 

 

ダイジョウブですか?ゴ注文ハ??? 彼はニコニコ笑いながら聞いて来ました。私は正直、この仏様のような笑顔にかなりやられてしまいました。 なんてなんてチャーミングな笑顔の人なんだろう?優しさに飢えていた頃でしたし、、、

 

 

 

私はキャラメルマキアートを頼みました。すると…なんということでしょう!マキアートと一緒に何かお皿に乗せて持って来たのです。

 

「台風の中アリガトウゴザイマス」「これはフォカッチャです」「食べてクダサイ、サービスです」とニコニコしながら飲み物とフォカッチャを置いていきました。

 

 

ニコラス(仮名)、、、という名札が胸に。わーどうしよう私、異国で子供を育てている人に失礼なメール送ったりしなかったかな?彼に見つからないようにスマホでチェックしてみました、、、、大丈夫でした、一応。失礼なことは書いていませんでした。でも彼が送って来た文章の「別に恋人とかじゃなくていいんです。ただ誰かと知り合いたくて、、、、すいません」これが、目に突き刺さって来ました。

 

 

お金を払ってお店を出ました。後ろで彼が、「マタ来てクダサーイ」と陽気に叫んで来ました。え、また会う?また会うんだろうか?会うのかな?どうしよう、、、、私の心で彼の笑顔がぐるぐると回っていました。そして取り敢えずこの日は、そのままウチに帰りました。

 

 

 

 

 

今、その「ニコラス」は私の隣でスースー寝息を立てて寝ています。どうしてこんなことになったのでしょうね?えへへへ・思い出すとニヤけてしまいますが、、、、私はあの台風のあと、彼にメールを送りました。「お店に行って、あなたを見ました。とっても笑顔が素敵ですね、」と、、もちろんいつお店に行ったのか特定されないように(笑)

 

 

 

すぐに彼からの返信が来ました「嬉しいです」「せっかくのご縁ですから友達になってください」「よろしくおねがいします」と、、、

 

 

私は、エロむき出しの人ばかりが群がるこの恋人募集掲示板から知り合った「ニコラス」に、、、「はい、分かりました。友達からよろしくおねがいします」と返信を打ったのでした。

 

 

 

私たちはそれから、別に何もシリアスなことではなく美術館に行ったり、コーヒーを飲みに行ったり、ショッピングに行ったりしました。待ち合わせをしていると、遠くからでも彼が来るのが分かるようになりました。人混みの中でも、あの大仏のような顔がすぐに分かるようになってしまいました。

 

 

 

今はまだ楽しくデートを続けている段階です。人の縁とは本当に不思議なものですね。出会い系掲示板に出会いなんてない、って思っていました。今でもそう思っています。けど、この人は何か特別な「縁」を持ってきた人なんだと思えて仕方がありません。

 

 

網はたくさん、広く仕掛けよう!!!!ちょっと広く仕掛け過ぎました私ですが結果今はとても良い「予感」を感じています。ホントに、これから私はどうなって行くんでしょう??あなたも是非、傷ついた心を癒すためにも、次の恋の網は大きく、たくさん、広く、仕掛けましょうね!!!!

 

 

網は、大きく、たくさん、広く、仕掛けましょう!

 

 

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